本日は「未来の絵金コンテスト」の受賞作品をご紹介いたします。
テーマは「あなたにとっての魔除けの絵」です。
一般の部
絵金賞

タイトル「令和鍾馗」
コンセプト「虎狼魚(コロナ)を退治する鐘馗です。」
審査員コメント
現代に絵くらべがあればまず題材にされるであろう「 コロナ」を、ユーモアと確かな技術をもって迫力ある絵に仕上げている。思わず手を合わせたくなる作品。
副賞

タイトル「ナンをテンじて福となすシカない」
コンセプト「災難が続いても好転していけるようにと願いを込め、魔除けの植物として知られる南天(難転)と、魔除けの力を持つとされる立派な角を生やした雄鹿が激しい冬の雪で輝いている様子を描きました。」
審査員コメント
生命の輝きを感じると同時に、厳しい雪の中凛とした鹿の姿にこちらも身が引き締まる思い。絵のバランスや配色がよく、縁起物で「飾りたい」と思わせる作品。タイトル「おまつり」
コンセプト「コロナがおさまって楽しく外出や交流ができますように。また高知には、ユニークなおまつりがたくさんあります。楽しみたいです!」
審査員コメント
今回の出版作品の中でありそうでなかった、赤岡町をモチーフにした作品。多彩な取り組みで訪れる人を楽しませる、活気のある赤岡が詰まっており、見ていて笑顔になった。作者の思いが伝わってくる。
入賞

タイトル「鬼瓦(おにがわら)」
コンセプト「鬼瓦は昔から家を守り魔物・災いなどから(魔除け)として人の命を守った。」
審査員コメント
力強い塗りで、原画で見たとき画面からパワーが溢れているようで、まさに魔除けにぴったりだと感じた。

タイトル「赤子」
コンセプト「わたしにとっての魔除けは、赤ちゃんの天使のような寝顔です。子育てを体験して、子どもって、泣いたり暴れたり、時には悪魔のように思うことがありますが、寝ているときの寝顔は、そのすべてを許せるくらい美しくて愛らしいものです。赤ちゃんを見て怒り出す人はほとんどいません。みんな、赤ちゃんを見るとほんわかした笑顔になります。仲の悪い人がいたとしても、赤ちゃんを見る目はやさしく、お互いに赤ちゃんを通してみれば許しあえることって、たびたびあります。」
審査員コメント
みんながそう思うように赤ちゃんの寝顔は無条件に可愛く、何事にも負けないと思うような
力があります。まさしく魔除けだと思います。
小学生以下の部
未来の絵金賞

タイトル「父のひでざえ門いままでありがとう最後の日、じょうぶつして、やすらかにねむれ。」
コンセプト「この場面は将軍様がひでざえ門に切腹をしろと言って、父と最後の日で六松は父が大好きだから悲しくて血の涙をだして、でも歌ひめは父が大嫌いだから父が死ぬのがうれしくて、すごく笑うから六松は腹が立っていたし、父からの手紙には歌ひめは俺のことが嫌いだから六松が歌ひめを殺したかったら殺すんだと、手紙にかいてあり、そして第二場面の異時同図法では六松が歌を殺してふすまのむこうには六松のかげが登場する場面です」
審査員コメント
絵金屏風絵の歴史や世界観、色使いや技法を理解し、作品に反映できている。絵に添付されたコンセプト文も筆で書かれてあり、作品の魅力を深める演出に感服した。情熱がひしひしと伝わってくる、圧巻の世界
副賞

タイトル「あついあつい炎」
コンセプト「ファイヤー!地獄の炎で悪霊退散」
審査員コメント
炎で悪霊を追い払う、縁起の良い絵。うねうねした線が面白い。

タイトル「史上最強☆私の家族の笑顔」
コンセプト「家族の笑顔には悪いもの弾き飛ばす強力パワーがあります。それに加えて鬼が嫌いな藤の花・柊・鰯・左手の薬指の指輪を描きました。」
審査員コメント
家族の笑顔に勝るものなし。さらに魔除けの縁起物が加わってなんともハッピー!
入賞

タイトル「鬼と銃」
コンセプト「心の中に住む悪を鬼が銃でやっつけます。鬼が悪魔を追い払ってくれます。そしてその家には幸せが訪れます。」
審査員コメント
怖い中にもユーモアがあるキャラクター。武器は、この絵のようにファンタジーの中だけで活躍してほしいという願いも込めて。
赤岡賞

タイトル「しぜん」
コンセプト「魔除けが何かわからなかったので「わたしを見守ってくれるもの」で考えました。わたしのまわりにはしぜんのキャラたちがいっぱいいるな~と思って絵に描きました。」
審査員コメント
自然が自分を守ってくれているという小学生の目線で描いた絵はこちら側にもほのぼのしてる様子が伝わってきました。

本日ご紹介した作品はミニ屏風にし、未来の絵金コンテスト展として展示しています。
【会期2月11日(土)~3月12日(日)】
ぜひ実物をご覧ください!