この日に合わせ昨年募集した第2回来の絵金コンテスト作品展がスタートしました!
会期:2月11日(日)~3月10日(日)
審査員を務めたデハラユキノリさん、村岡マサヒロさんの作品講評と対談も開催し会場は大盛り上がりでした!
未来の絵金コンテストは今年度で二回目の開催です。
ここ赤岡町では絵金の大成させた芝居絵屏風を
7月の神祭の夜に飾るという文化が江戸時代より続いています。
この独特な絵金文化が末永く後世へ繋がっていくことを願い、コンテストを開催いたしました。
県内外多くの方にご応募いただき、
受賞作品を絵金の芝居絵屏風に模したミニ屏風にして館内に展示中です!
今年のテーマは「願い」。
絵金の芝居絵屏風は安全祈願や平和を願って飾られていたとも言われています。
今年もテーマに沿った力作がたくさん集まりました!
惜しくもを受賞逃した作品も館内にて展示しております!
さらに皆さまにご覧頂きたいのは審査員を依頼しました、
デハラさんと村岡さんのミニ屏風も展示中です!
お二人の作品はポストカードの限定販売を行っています✨
さらに本日は「第2回未来の絵金コンテスト」の受賞作品をご紹介いたします。
一般の部
未来の絵金賞
タイトル「若き仏師と鯉(恋)」
コンセプト「幼き仏師がこれから彫刻を初めようとする姿勢を作品の中に取り入れた。作品テーマである「願い」の意図を感じとり今回は縁起の良い恋を使い表現してみた。あえて鯉を二匹描くことにより迫力ある絵になった。」
審査員コメント
色構図ともに迫力を感じます。黒のラインで全体がきりっとしまっています。<デハラ>
構図、色使いがダイナミックで、独特な線のうねりに躍動感を感じ、屏風絵で飾るのにぴったりです。<村岡>
優秀賞
タイトル「かわいいあかちゃん生まれるといいな」
コンセプト「ネコのロマンわおっぱいがでません。でも、いっぱいおっぱいがでるといいなとおもっておっぱいをたれているように描きました。生まれるのをたのしみにして待っています。」
審査員コメント
筆のおもむくまま自由に描かれたのが伝わってきて、絵を描く楽しさを思い出させてくれる。<デハラ>
たくさんの応募作を見ている中で、技術云々ではない無視できない何かを感じ、見ながらしばらく作者に思いを馳せてしまいました。<村岡>
タイトル「どうぶつたちの集い」
コンセプト「願っていたものがかなって喜んでいるのか願いを叶えるために各々が大切にしていたものを捧げているのかどちらかわからないように描きました。願いはそういったものなのではないかと思います」
審査員コメント
願いを形のない雲のようなもので表現した所にセンスを感じる。<デハラ>
生物の多様性、色々な価値観が感じられ楽しい絵です。ここに人間が加わっていないのはなぜか、これから加わることはできるのか、問いかけられているようにも感じました。<村岡>
入賞
タイトル「理想」
コンセプト「ゴリラのようにたくましくのんびり力強く笑って生きていきたいという願いをこめて描きました。」
審査員コメント
ゴリラが画面からはみ出してしまう大胆さがいい。<デハラ>
この無垢な笑顔につられ、見た私も笑顔になりました。偶然描けたような、狙っていない素朴な線が魅力的です。<村岡>
タイトル「雨あがれ」
コンセプト「いつまでも雨が止まないのは、軒下のテルテル坊主が雲の上の風神雷神にみてもらえないかたと思い、空高く大量のテルテル坊主をぶら下げた凧を揚げる。」
審査員コメント
止まない雨というのが色々なことに置き替えれると感じた。凧を揚げるように自分達にも何かできることがあるのではないかと思った。<絵金蔵運営委員会 >
小学生以下の部
未来の絵金賞
タイトル「ゾンビになった男」
コンセプト「男の人がゾンビになって女の人をおそうはなし。」
審査員コメント
主役の二人の迫力よ! 背景の屏風の鯉の躍動感が最高です。<デハラ>
死を思わせる恐ろしいゾンビの絵と、生命力あふれる力強い鯉の絵の対比が素晴らしい。混沌の中にあるからこそ、その希望がより輝いています。画面の構成や色使い、モチーフの選び方に、思わずうなりました。応募作の中から1作品だけ自分が買うとしたら、これです。<村岡>
優秀賞
タイトル「ねがいがかなうおうごんのりゅう」
コンセプト「りゅうがとつぜんとんできて、つれさられた人はないているけど、じつはねがいをかなえてくれるおうごんのりゅうでした。このひとはりゅうといっしょに点までのぼりしあわせになりましたとさ。」
審査員コメント
大きく飛んでいる龍の入れ方が抜群。<デハラ>
2024年の干支である辰(たつ)の絵や、立派なお城、黄金の雲など、縁起の良さそうなモチーフが描かれていて、この屏風絵を飾った部屋で新年のお酒を飲みたいと思いました。<村岡>
タイトル「全ての人に「福」を」
コンセプト「世界中のすべての人が幸せでいられますようにという願いを込めて描きました。ふくろうが持っている袋には福が入っています。また、背景の七宝つなぎはおめでたい模様です。」
審査員コメント
コツコツ丁寧に観察して描けています。<デハラ>
縁起の良いものを詰め合わせ、それをとても小学生以下の部とは思えない、確かな技術で丁寧に描写しています。屏風絵でもいいし、小さい紙にプリントして財布に入れたりお守りにもなりそうです。<村岡>
入賞
タイトル「うらぎられた男」
コンセプト「女の人にうらぎられころされてないている。みずからさいごは命を落とした。」
審査員コメント
構図、物語性、登場人物のバランスが素晴らしい。顔も面白い。<デハラ>
色使いや物語性、残酷描写や小物に至るまで、本家の絵金さんの絵をよく見ているなと感じました。各人物の目線の違いや、障子から透ける人影など細かい部分の描き方もすごくいいです。<村岡>
赤岡賞
タイトル「いっぱい捕まえたい!」
コンセプト「大好きな虫たち尾をいっぱい外で捕まえて一日中遊びたい!」
審査員コメント
現代ではゲームが好きという子が多い中、自分達の子どもの頃の夢も思い出されてくれた。<絵金蔵運営委員会>
今回ご紹介した作品はミニ屏風にし、未来の絵金コンテスト展として展示しています。
【会期2月11日(日)~3月10日(日)】
ぜひ実物をご覧ください!
絵金蔵では開館19周年が間もなくとなりました。当日の2月11日(日)は様々なイベントを行いますので、ぜひ遊びにお越しください!
さて、本日は嬉しいお知らせがございます。なんとこのたび絵金蔵の来館記念スタンプができました! 当館にご入館いただいた方はご自由に押印いただけます。
大迫力の絵金の芝居絵屏風を鑑賞した後に、記念スタンプを押印して持って帰っていただくと記念の思い出になること間違いなしです!
ぜひ押しにきてくださいね✨
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「絵金蔵開館19周年記念イベント」
デハラユキノリ
村岡マサヒロ
特別講演会 2月11日㈰14:00~15:00
独自の世界観で人気のイラストレーター、デハラユキノリさんと漫画家の村岡マサヒロさんによる講演会。審査員を務めた未来の絵金コンテストの作品講評と、お二人による対談を予定しております。
会場 絵金蔵土間ホール
定員 30名(要予約) TEL 0887-57-7117
※ 入館料大人520円他が必要です
未来の絵金コンテスト作品展
展示期間 2月11日㈰~3月10日㈰
絵金文化が後世へ繋がっていくことを願い開催された「未来の絵金コンテスト」。入賞作品を芝居絵屏風を模した【ミニ屏風】に仕立てて展示いたします。入賞を逃した作品も一部展示いたします。また、審査員であるデハラユキノリさんと村岡マサヒロさんのミニ屏風も特別展示いたします。
女の仇討展
展示期間 1月10日㈬~3月31日㈰
浄瑠璃や歌舞伎では「女の仇討」を見どころとする芝居がいくつか存在します。今回は絵金の力強い筆致を通してたくましく戦う女の生きざまを紹介します。また本展では濱口富治氏の旧蔵から新発見された絵金派の絵馬提灯(現在は軸装)を初公開いたします。
特別サロン
40セット限定 2月11日㈰
塩屋餅店のお菓子とお抹茶のセットを限定販売!
赤岡の酒造会社高木酒造のおり酒を使った
おり酒まんじゅう、またはいちご大福からお選びください。
絵金くじ引き
2月11日㈰先着100名様限定
絵金グッズやその他特典が当たります!
2月11日はどうぞ絵金蔵へお越しください!!
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浄瑠璃や歌舞伎では「女の仇討」を見どころとする作品がいくつか存在します。今回は絵金の力強い筆致を通してたくましく戦う女性の姿をご紹介します。また本展では浜口富治氏の旧蔵から発見された絵金派の絵馬提灯(現在は軸装)を初公開いたします。
浜口富治(赤岡町出身、1921-2009)とは「前衛土佐派」を立ち上げ、次々と作風を変貌させながら、真摯に、時に過激な表現の可能性を追い求めた芸術家でした。いち早く絵金の芝居絵屏風を世に紹介した一人でもあり、月刊誌「太陽」の特集にてこう記しています。-「絵金の絵は食いつくきに、気をつけよ」。祖母は少年の私に、そんなことをいって夏祭りの夜に絵金の絵を見に連れて行ってくれ、絵の物語を聞かせてくれた。幼い私は息を呑み興奮して見たものである。-
今年度最後の企画展をぜひご覧ください!!
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◆企画展「女の仇討展」
◆日 時
令和6年1月10日(水)~ 令和6年3月31日(日)
◆休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
◆観覧料
一般520円(470円)/高校生300円(250円)/小・中学生150円(100円)
*( )内は15名様以上の団体料金
*絵金蔵入館料のみで観覧可能
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昨年度の企画展では「平家女護島展」を行いましたが、今回展示する作品「姫小松日の遊」は、平家女護島の改作となります。しかし江戸期には、こちらが上演の主流となっていきました。
本展では、流罪により流れ着いた喜界島から密かに帰還し、山賊の頭領となっていた俊寛の物語を紹介いたします。ぜひ実物をご覧ください!
◆企画展「俊寛物語展」
◆日 時
令和5年10月17日(火)~ 令和6年1月8日(月)
◆休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
◆観覧料
一般520円(470円)/高校生300円(250円)/小・中学生150円(100円)
*( )内は15名様以上の団体料金
*絵金蔵入館料のみで観覧可能
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11月より香南市赤岡町を会場とした体験イベント「ゆるり赤岡体験博」を開催いたします!
詳細は↓から♪
今年は4年ぶりに通常開催されたことや、
あべのハルカス美術館で行われた「幕末土佐の天才絵師 絵金展」の効果もあり、
たくさんの方がお祭りに来られていました。
やはり絵金の芝居絵屏風はお祭りの中で飾られる時にこそ真価を発揮します。
暗闇の中、蝋燭の灯りで浮かび上がる極彩色の芝居の世界に、たくさんの方が魅了されていました。
また当館では引き続き夏の特別展を開催しております。
ぜひお越しくださいませ!
◆土佐の夏祭りを彩る芝居絵屏風-郡頭神社-
7月11日㈫~7月23日㈰
◆白描展
7月4日㈫~8月6日㈰
◆5分の1展
7月4日㈫~8月6日㈰
【5分の1展:展示スケジュール】
◎7/4-7/9 勢州阿漕浦 平次住家
◆夜間特別開館
7月14日㈮・15日㈯・16日㈰
18:00~20:00(入館は19:30まで)
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絵金蔵ではクラウドファンディング「絵金屏風絵修復プロジェクト」に挑戦中です!
昨年、絵金が手掛けたとみられる貴重な屏風が新発見されました。しかし、長年、民家の蔵にあったため劣化や破損が激しく、修復する必要があります。数少ない絵金の作品を将来に残し、伝えていくために、どうか皆様の力をお貸しください。「洞意筆」の落款がある絵金作品は少なく、今回見つかった屏風は、これまでにない六曲一隻という大作です。よく知られた画題である「高砂図」にも絵金の独創性が発揮されています。「土佐赤岡絵金祭り」の期間中、絵金蔵では特別展を開催しており、屏風が修復できたあかつきには、修復過程を含め、特別展で多くの方にご覧いただきたいと考えています。ただ、修復費用には280万円が必要です。クラウドファンディングのご支援を賜りますよう、よろしくお願いします。
目標金額 280万円
募集期間 6月16日(金)16時~8月15日(火)15時59分
詳細につきましては下記のアイデアマーケットよりご確認くださいませ。
さてさて絵金蔵では本日より
土佐の夏祭りを彩る芝居絵屏風-郡頭神社- 始まりました!
絵金や絵金派とよばれる絵金の流れをくんだ絵師により描かれた数多くの芝居絵屏風は
赤岡のみならず県下各地に残されており、それらを夏の祭礼に合せて展示する文化が
未だに残っています。
本年は高知市内の鴨部にある郡頭神社(こほりずじんじゃ)より貴重な作品をお借りし展示いたします。
群頭神社には8点の芝居絵屏風が残っており、
毎年お祭りの日に4点が展示されていま。
本企画展では2023年に神社には飾られない4点の作品を展示いたします。
また香美市土佐山田町で新発見された横幟も公開いたします。
須留田八幡宮神祭、絵金祭りも7月14日㈮・15日㈯・16日㈰とさし迫って参りました!
高知の夏はよさこいだけではございません!
夏と言えば絵金、絵金と言えば夏!ぜひこの機会に赤岡へお越しくださいませ。
◆土佐の夏祭りを彩る芝居絵屏風-郡頭神社-
7月11日㈫~7月23日㈰
◆白描展
7月4日㈫~8月6日㈰
◆5分の1展
7月4日㈫~8月6日㈰
【5分の1展:展示スケジュール】
◎7/4-7/9 勢州阿漕浦 平次住家
◆夜間特別開館
7月14日㈮・15日㈯・16日㈰
18:00~20:00(入館は19:30まで)
当館では現在、企画展「花鳥風月展」【会期:3月28日(火)~7月2日(日)】を開催しています!
幕末土佐の天才絵師と言われた絵金は芝居絵だけでなく、植物や自然界の美しい景物も描いています。
本展では繊細で柔らかい筆致から、おどろおどろしいだけでない絵金の多彩な表現をご覧いただけます。
今回のブログでは本展で展示している襖絵「山荘秋景図」についてご紹介いたします。
須崎市の旧家の床の間に長年飾られていた襖絵です。
本作からは「源氏物語 宇治十帖〈橋姫〉」に描かれる、薫の君が晩秋の山荘に赴き美しい姫達と暮らす八の宮を訪ねる場面を思い起こさせるような、高貴な人の侘び住まいかの印象を受けます。繊細で柔らかい筆致からは、人物を描かずとも浮かぶ薫の君と八の宮の娘大君の二人の儚い恋の物語が感じられます。
あるいは、すだれの揺れている様に注目すると、万葉の女流歌人・額田王の歌「君待つと わが恋こひをれば わが屋戸やどの すだれ動かし 秋の風吹く(あなたをお待ちして恋しくしたっておりますと、私の家のすだれを動かして秋の風が吹いてきます)」や、百人一首にも選ばれている大納言経信の歌「夕されば門田の稲葉おとづれて 蘆のまろ屋に秋風ぞ吹く(夕方になると、門前の他の稲葉に、さやさやと音を立てて、蘆〔葦〕葺きの仮屋に、秋風が吹きわたってくる)」のような、秋特有の人恋しさや淋しさを読み深めることもできます。
解釈は様々できますが、絵金の多彩な表現を伝える作品であることは間違いありません。
ぜひ実物をご覧ください!
◆企画展「花鳥風月展」
◆日 時
令和5年3月28日(火)~ 令和5年7月2日(日)
◆休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
◆観覧料
一般520円(470円)/高校生300円(250円)/小・中学生150円(100円)
*( )内は15名様以上の団体料金
*絵金蔵入館料のみで観覧可能
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お祭りを通して本当に多くの方が心待ちにして下さっていたことを実感しました。
ここまでやってくることが出来たのも多くの皆さまのご支援があってのことと存じます。
絵金蔵はこれからも絵金文化を多くの人々に伝える為精進してまいりますので
一層のご愛顧を賜わりますよう、どうかお願い申し上げます。