すっかり寒くなってきましたね

絵金蔵では現在「麗しの女武道 彦山権現誓助剣」と題しまして
絵金が描いた「彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」に関する展示を行っています!

麗しの女武道 彦山権現誓助剣展示風景
題名通り、武道に優れた女性・お園達が、
紆余曲折を経て、父の仇である京極内匠を討つまでを描いた作品です。

今回は描かれた和紙を、こよりなどで綴じている
「マクリ」と呼ばれる形式の作品を中心に展示しています。

マクリは綴じられているということで、
絵本のように作品を開きながら見ることができますが、
逆に言えば展示する上で
すべての作品をご覧いただくことができません。

そのため、今回マクリは1点のみご覧いただけるようにしています。

しかしせっかくのマクリ作品。
他の場面もご紹介したいので、そちらはパネルにてご紹介します。

是非お話の世界に浸ってみてください!

お話や展示物の詳細が知りたい方は
無料配布中の「蔵通信42号」や過去のブログ記事なども合わせてご覧ください



■会 期  10月19日㈫~12月19日㈰
■観覧料  入館料(大人520円他)でご覧いただけます。


※開館状況及び展示内容は変更となる場合がございます。
  あらかじめご了承ください。


絵金蔵企画展「麗しの女武道 彦山権現誓助剣」を絶賛開催中です!


このお話には、実際にある名所が登場し、物語のリアリティに彩りを添えています!
本日はそれらの内から2カ所ほど写真と共にご紹介。


そのうちのひとつが「英彦山
(ひこさん)!
英彦山ロープウェイ

英彦山スロープカーから見た様子。英彦山神宮まで楽に行くことができます。
※物語中では一貫して「彦山」(ひこさん)と親しまれていますが、
現実世界では、享保
14年(1729)頃より院宣を受け「英彦山」(ひこさん)と変わったようです。


「英彦山」は、福岡と大分にまたがる1199mの山で、
日本三大修験山のひとつとして知られています。
古来より神の山として信仰されてきた霊山で、
今でも多くの方に崇敬されています。
英彦山神社奉幣殿
英彦山神宮の中でも非常に目を引く「奉弊殿」。

ここから御本社(上宮)に行くには、歩いて登っていくしかありません!
修験道のお山なので、決して楽な道ではありませんが、
秋頃など季節の良いときに、
体力に自信がある方は
登山してみるのもいいかもしれません。

大分側の麓には毛谷村(けやむら)(現・中津市山国町)があり、
主役のひとり、

毛谷村六助はそこの生まれとされています。
現在も町に資料館やお墓などがあり、
六助の痕跡をたどることができます。


英彦山に行かれた際は、そちらまで足を延ばしてみてはどうでしょうか。


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続いてもう一か所。

同じ福岡に、物語に関連する場所があります。
「二段目 彦山権現社前の段」で六助に武芸奥義の秘巻を授けた
「高良の神の使い(実は吉岡一味斎)」の
“高良”は、現在久留米にある「高良山」(こうらさん)に鎮座する高良大社のこと。

高良山には、筑後国一ノ宮である高良大社の社殿があり、
現在も霊山として信仰の対象となっています。
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⇧とあるお正月の高良大社社殿前の様子。

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高良山の久留米森林つつじ公園から望む風景 右側には英彦山も見える。

「彦山権現誓助剣
」の中には、この2カ所以外にも
住吉(大阪市)、須磨浦(神戸市)などが登場しています。

お近くの方は、物語の世界を感じに感染症対策を行って、
散策してみてはいかがでしょうか。




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2021彦山タイトル 英語


■タイトル 「麗しの女武道 彦山権現誓助剣」

■会 期   2021年10月19日㈫~2021年12月19日㈰     
■観覧料  入館料(大人520円他)でご覧いただけます。
         ※クーポン等が適用となる場合がございます。詳しくは《こちらより》ご確認ください。
         ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況などにより

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※写真はすべて絵金蔵職員によるものです。無断転載や使用はご遠慮下さい。

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