猛暑が続いたと思ったら、台風が来たりと、

大変な日が続いていますが、
絵金蔵では、すでに静かな秋の気配を感じることができます

 秋展示

今回、「秋の訪れ —小襖と印章—」と題して

おどろおどろしい大胆な作品ではなく、

秋の風景をかいた小襖、

季節を感じる白描(墨線のみで描かれた絵画で、淡彩を加えたものや下絵、粉本や素描など)

さらには印章(作品にサインとともに押すハンコ)といった繊細な、

あるいは秋らしい作品を展示いたします。

絵金のもつイメージとは一味違う、絵金のもうひとつの魅力をお楽しみください。

 

【会期】201986日(火)~ 1014日(月祝)



今回は新しい企画展のお知らせです。


第2展示室の展示ケースにて、2/5(火)より

企画展 清盛への企て がはじまりました!


▼展示の様子
清盛への企て


当館所蔵の絵金派による芝居絵屏風
平家女護島 鬼界が島の俊寛へいけにょごのしま きかいがしまのしゅんかん)》を展示しています。


平家女護島(人形浄瑠璃、後に歌舞伎化)は、
平家の栄華と没落を描いた日本屈指の軍記物『平家物語』に取材した作品で、
平清盛や牛若丸、俊寛の活躍を劇化したものです。

この作品でとくに有名で、よく上演されるのが
本作にも描かれた二段目の《鬼界が島の段》で、『俊寛』と通称されます。



ここで俊寛のご説明を。

  ◆ 俊寛(しゅんかん)って? ◆
  『平家物語』に登場する法勝寺の執行(僧職の名称)俊寛僧都がモデル。
  1177年に、平清盛により幽閉されている後白河法皇の近臣が集まって
  平氏追討の謀議をしたことが清盛に伝わり、
  俊寛は丹波少将成経(たんばのしょうしょうなりつね)
  平判官康頼入道(たいらのはんがんやすよりにゅうどう)とともに
  九州薩摩の鬼界が島(現在の硫黄島といわれる)に流刑となりました。




俊寛らが話していた内容は、こちら。
「後白河法皇に猿楽を仕れといわれ、瓶子の首を取ってみせた」


瓶子とは主に酒器として用いられる壷の一種で、
ここでは平氏に瓶子をかけて会話を盛り上げた、という他愛もないものでした。

それでもしかし、捕縛されて流刑にされてしまった、という記載から
政権を握る者への冒涜は少しでも見逃せない、
という当時の世間を満たす固く厳しい風潮が感じられます。




また、この作品の右上には、
遠ざかっていく赦免船に向かって俊寛が大きく手を伸ばす様子が見て取れます。

この描写は歌舞伎の演出にも見られ、
この段の幕切れに大きな岩が現れ、岩の上に残された俊寛が
赦免船に向かって「おおい、おおい」と手を振る悲壮感漂う姿が印象に残ります。


その後、俊寛は松の枝に手をかけて伸び上がろうとするが、その枝が折れ
茫然としたまま幕を閉める、という初代中村吉右衛門の演出も有名です。




そもそもこの作品は 近松門左衛門 によるもので、
《鬼界が島の段》は『平家物語』の巻三『足摺(あしずり)』を劇化したもの。


原作では、ある出来事により鬼界が島の流人に赦文が下され、
ともに流刑になった少将成経と康頼法師は赦免船に乗って帰洛しますが
俊寛はひとり島に置き去りにされてしまいます。

このように『平家物語』に描かれている俊寛は 受難の人 という印象ですが
近松はここに独自の解釈を加えて再創造し、
未来ある若者たちのため、また妻への愛のため、
自ら島に残ることを決意する 英雄的な人間像 を作り上げました。



ここに挙げた脚本・演出などが功を奏し、
現在でも評判の高い、近松作の時代物を代表する名作となっているのです。




今回紹介した作品のほか、

源平の合戦で活躍した源氏方の武将・熊谷次郎直実との最期の戦いによって
現在まで語られる夭折の武士・平敦盛(たいらのあつもり)を描いた白描など

平安時代末期に政権を握った『平清盛』の一族・平家に関連する作品を紹介しています。





まだ少し寒い日は続くようですが、少しずつ暖かい日も増えてきますね。

お休みの日にはぜひ本企画展をご覧になりにお越しください。





会期は以下の通りです。




清盛への企て

2019年3月31日(日)まで

開館時間 9時~17時  ※入館締切は16時30分となります。






たくさんのご来館、お待ちしております




皆さま、新年あけましておめでとうございます
本年も絵金蔵をどうぞよろしくお願いいたします



さて、第2展示室の展示ケースにて

お正月展示『初夢で逢えたら』 を開催中です。

お正月展示 初夢で逢えたら



当館収蔵作品の中から、おめでたい作品を展示しています。


展示作品の中で最もお正月らしいのが お正月様 (上画像参照)
どういった方の絵なのでしょうか?


 お正月様

 別名「歳徳神(としとくじん)」「年神様」ともいわれている神様。
 豊作をもたらす神様で、一年の幸福をもたらすために各家庭にやってくる
 祖先神とも考えられている。



こちらの歳徳神を見るには、一部の神社で配札している「歳神御神影札(としがみおみえふだ)
をご覧いただいたら良いようです。

ちなみにこの御神影札に描かれている姿は《お正月様》そっくり。
また、お正月の期間、神様の依り代は鏡餅だそう。
(《お正月様》のシルエットは鏡餅に似ていますね  )


御神影札は神棚に貼るもので、
絵金の描いた掛軸である《お正月様》は少し様式が異なりますが
お正月をお祝いし、一年の健康や幸福を願う気持ちが詰まっていることに
変わりはない作品だと思います。



《お正月様》をご覧いただき、素晴らしい一年となりますように。






会期は以下の通りです。



お正月展示 『初夢で逢えたら』

2019年2月3日(日)まで

開館時間 9時~17時  ※入館締切は16時30分となります。



先日行われた絵金芝居絵屏風の公開応急修理見逃した!

というお客様に朗報ですー

絵金蔵のミュージアムショップコーナーの一角に
修理で実際に使用するものと同じ材料と道具の展示を行っております。
こちらはすべて修理をしてくださった会社様から、ご厚意でお借りしているものです。

「絵具層の剥落止」「軽微な破れや糊離れ箇所に対する接着」を
行うための材料と道具をならべております。

応急修理展示

ご希望であれば、
スタッフが、この材料と道具をどのように使っていたのか
当日の様子をご説明いたします

年末年始は絵金蔵の
「ミニコーナー 応急修理の材料と道具」をご覧くださいませーー

お待ちしておりますっ

展示期間:2018年11月30日~2019年2月中旬まで




今回は新しい企画展のお知らせです。



第2展示室の展示ケースにて、11/6(火)より

企画展『釜煎り五右衛門』 がスタートしました



▼ 展示室の様子
釜煎り五右衛門




五右衛門とは、かの有名な 天下の大泥棒・石川五右衛門 のこと。


五右衛門風呂という名前でおなじみの通り、
捕まってしまった五右衛門は最終的に大釜で釜煎りにされてしまいます。

その壮絶な最期までを五右衛門を主人公に描いた芝居《 釜淵双級巴 》は
現在では芝居上演されることはほとんどありません。




今回はこの五右衛門を主人公とした『釜淵双級巴』を描いた
マクリと呼ばれる書画を冊子状にまとめた作品を、展示しています。 (一部パネル展示) 



一枚一枚めくるごとに次の場面に移り、
物語を知りながら見れば
まるで紙芝居を見ているかのような作品です。





そしてここでその物語、皆さまご存知ではないかと思います。

そこで、今回は展示に合わせて 蔵通信40号 を発行し、
その中で《釜淵双級巴》のあらすじを16枚それぞれで紹介しています!


▼ 蔵通信40号 ※HP内でダウンロードできます。
蔵通信40号



こちらをお手に取って読みながら展示をご覧いただくと
場面場面の人物関係や行動など、きっとよくわかーる!


ご来館の際はぜひお持ち帰りくださいね。







もうひとつお知らせ!



皆さまはこんな風習はご存知ですか?

― 五右衛門が釜煎りになった日とされる『12月12日』と書いた紙を
  逆さまにして家の中に貼ると 泥棒除け になる。



この風習にちなみ、12月1日~12日までにご来館のお客様

オリジナル泥棒除けステッカーをプレゼント!


釜煎り五右衛門チラシ-001 (1)



ご来館の方にはもれなくプレゼントいたしますが、こちらは数量限定!

ゲットしにお早めにお越しくださいね♪






会期は以下の通りです。




釜煎り五右衛門

2018年12月28日(金)まで

開館時間 9時~17時  ※入館締切は16時30分となります。






たくさんのご来館、お待ちしております



皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

今季最強の寒波が訪れるなど、寒い日が続いていますね。
体調を崩すことのないようご自愛ください


さて、絵金蔵では
1月30日(火)-4月8日(日)の期間
企画展「四季 歳月を越えて吹く風」
を開催いたします。


絵金が墨で描いた白描や、小襖
絵金派が描いた屏風絵など、日本の四季を感じられる作品たちを紹介します

古来より四季の移ろいを大切にしてきた日本人。
旬を感じられる食事や、お花見やお月見といった行事など
その精神は現代に生きる我々にも受け継がれています。


日本画の世界においても四季折々の風景を多くの絵師たちが描いてきました。
絵金やその弟子たちも美しい自然を、それぞれの目線で切り取っています
風情豊かな作品たちからは、景色のみならずその空気感さえ伝わってくるようです。


この度の展示では、そうした作品を通して彼らの見てきた四季の風景や、
当時の風を感じていただけたらと考えております。


また期間中の2月11日(日)は絵金蔵の開館13周年記念日です。

皆さまへの感謝をこめまして、
2月10(土)・11(日)・12(月)の3連休
絵金蔵サービスデーを開催します。
大人料金300円(通常500円)・高校生以下無料で入館いただけます。
また、この3日間限定で毎日先着20名様に素敵なプレゼントがございますので、ぜひご来館ください。

たくさんのご来館、お待ちしております!


本日11月8日より、絵金蔵コーナー展示があたらしくなっています。


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今回は、香南市香我美町・吉川家所蔵の白描群より、
絵金の描いた動物をピックアップして展示致しております。

絵金といえば、芝居絵屏風に描いた
苦悶の表情を浮かべる人物の表情が印象的ですが、
墨を基調に描かれた白描は動物の生き生きした描写もたのしめます。

絵金の豊かな表現をお楽しみください。

9/27日から、絵金蔵コーナー展示が新しくなっています。


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須崎市個人蔵の小襖「山荘秋景図」と、
この作品に押印された印章の実物、
山荘秋景図にちなんだ白描を展示しています。

この展示は11/6(金)まで。
芝居絵屏風の迫力とは一味違う、
繊細な筆致をお楽しみくださいませ。






絵金蔵第2展示室エアタイトケース内では、
7月10日まで、須留田八幡宮所蔵の絵馬2点を展示しています。

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香南市赤岡町の北部に鎮座する須留田八幡宮。
毎年7月14・15日の須留田八幡宮の夏祭りの日には、
絵金が描いた芝居絵屏風を氏子である商家の軒下に飾る風習が幕末の頃より続いており、
その展示スタイルは土佐赤岡絵金祭り(7月第3土日曜日)の基となっています。



須留田八幡宮には、絵金筆の絵馬「(ぬえ)退治」も奉納されています。
今回は絵金祭りを前に、普段公開されていないこの絵馬と、
同じく須留田八幡宮に奉納されている絵金の弟子・河田小龍筆絵馬「鵺退治」も併せて展示しています。

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絵金筆 鵺退治 文久元年(1861年)奉納

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河田小龍筆 鵺退治 安政7年(1860年)奉納

同じ画題でも、絵金と小龍、描き方が違いますね。
ぜひ実際にご覧になりながら、2人の作風を比べてみて下さい。

絵金の絵馬は須留田八幡宮では飾られていません。
この機会にぜひご覧くださいませ。


 新年あけましておめでとうございます。

 2016年も、絵金蔵をどうぞよろしく
お願い致します

 
さて新年早々、展示作品のご案内です。


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 ★絵本 子供四季風俗図(高知市・個人蔵)
  絵金が32歳の時生まれた長女・糸萩の嫁ぎ先に伝わる作品

 ★お正月様図(高知市・個人蔵)
  絵金の長男・房太郎が養子となった家に伝わる作品

掛け軸のお正月様図は、毎年各家にやってくる
年神を優しい色合いで描いています。

所蔵家のお家でも例年お正月にはこの作品を飾っていたそうです。

子供四季風俗図は、雛祭りや獅子舞など子供の遊びを中心とした
四季の風俗や桃太郎、舌切り雀などのおとぎ話の数場面が描かれています。

芝居屏風絵のおどろおどろのイメージとは一味違う、絵金のもうひとつの魅力をお楽しみください。

皆さまのお越しをお待ちしております



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