すっかり寒くなってきましたね

絵金蔵では現在「麗しの女武道 彦山権現誓助剣」と題しまして
絵金が描いた「彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」に関する展示を行っています!

麗しの女武道 彦山権現誓助剣展示風景
題名通り、武道に優れた女性・お園達が、
紆余曲折を経て、父の仇である京極内匠を討つまでを描いた作品です。

今回は描かれた和紙を、こよりなどで綴じている
「マクリ」と呼ばれる形式の作品を中心に展示しています。

マクリは綴じられているということで、
絵本のように作品を開きながら見ることができますが、
逆に言えば展示する上で
すべての作品をご覧いただくことができません。

そのため、今回マクリは1点のみご覧いただけるようにしています。

しかしせっかくのマクリ作品。
他の場面もご紹介したいので、そちらはパネルにてご紹介します。

是非お話の世界に浸ってみてください!

お話や展示物の詳細が知りたい方は
無料配布中の「蔵通信42号」や過去のブログ記事なども合わせてご覧ください



■会 期  10月19日㈫~12月19日㈰
■観覧料  入館料(大人520円他)でご覧いただけます。


※開館状況及び展示内容は変更となる場合がございます。
  あらかじめご了承ください。


 新型コロナウイルス感染症の感染拡大による臨時休館を挟み、会期が延期するなど
 開催が一時危ぶまれた絵金蔵企画展「赤岡絵金芝居絵屏風お披露目展2021」
 ついに最終週突入です!
  最終週になります今週は
  「播州皿屋敷 鉄山下屋敷」を展示いたします!

播州皿屋敷 鉄山下屋敷


★あらすじ★
播州細川家の家老・浅山鉄山は、弟・忠太と計り、御家乗っ取りのため主君を毒殺しようと企む。
兄弟の謀議は腰元・お菊に知られてしまう。兄弟は、お菊が預かっている御家の重宝である十枚揃いの皿の一枚を盗み出し、その紛失を理由にお菊を鉄山の下屋敷に連れ込んだ。
お菊には夫がいたが今は訳あって流浪の身。かねてよりお菊の恋焦がれていた忠太はお菊に言い寄るが受け入れられず、兄弟はお菊を責め殺し、井戸に投げ捨てる……。
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「一枚、二枚、……九枚……一枚足りないぃい……」
井戸から足りない皿の枚数を数えるお菊の亡霊の声が聞こえる……
江戸時代の怪談話として有名な「播州皿屋敷」の物語。
絵金さんの描いたストーリーは現代の私達がよく知るものとは少し違います。いろんなパターンがあったようですね。
実はこの高知県の幡多郡の方にも皿屋敷伝説が残っているようです!

横町二区所蔵の「播州皿屋敷 鉄山下屋敷」の芝居絵屏風には
「隠し絵」が仕込まれているとも有名です!
さて、それはどこにあるでしょうか?
是非、探してみてください。


「赤岡絵金芝居絵屏風お披露目展2021」は10月17日までの企画となっております。
この機会をお見逃しなく!

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◆赤岡絵金芝居絵屏風お披露目展2021
期間:令和3年 8月3日㈫~9月26日㈰ → 10月17日㈰まで
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そして次回からは企画展「麗しの女武道 彦山権現誓助剣」!
勇ましい女武道が活躍する痛快な物語を描いた作品を展示いたします。

展示にあわせ、蔵通信も発行予定をしておりますのでお楽しみに!

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■タイトル 「麗しの女武道 彦山権現誓助剣」

■会 期  2021年10月19日㈫~2021年12月19日㈰
      
■観覧料  入館料(大人520円他)でご覧いただけます。
      ※クーポン等が適用となる場合がございます。詳しくは《こちらより》ご確認ください。
      ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況などにより

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日差しはまだまだ厳しいですが、夕方などは秋の気持ちよい風が吹く季節となりました。
絵金蔵は今日も開館中でございます!


昨年度展示予定をしておりましたが、館内の改修工事に伴う臨時休館のため延期となっていた
企画展「麗しの女武道 彦山権現誓助剣」10月19日㈫よりスタートいたします!

2021彦山タイトル 英語



この度の展示では「彦山権現誓助剣」という芝居の物語
絵金の描いた作品と共にご紹介いたします。

今回展示するのはマクリという形の作品で、
マクリとは書画を冊子状にまとめた作品を指します。



本作の描かれているお話「彦山権現誓助剣」は、
天明6 (1786) 年大坂竹本座初演の浄瑠璃で、十一段からなる長編の時代物。
梅野下風・近松保蔵作の本作は、その後歌舞伎へも移し替えられ、

現在でも9段目の「毛谷村 (六助住家) 」はよく上演される人気作です。

この作品の面白さを際立たせる特徴の一つとして、
男性を投げとばしたり剣を持った相手と鎌で戦ったり
男相手に引けをとらない戦いぶりで活躍する女武道の姿があります。

仇討の本懐を遂げるために戦う勇ましくも麗しい女武道の姿は、

当時の女性のみならず、男性たちをも熱狂させたに違いありません。


詳しい物語を見るとなんだか実際の上演を見てみたくなるお話です!
展示にあわせ、蔵通信も発行予定をしておりますのでお楽しみに!



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■タイトル 「麗しの女武道 彦山権現誓助剣」

■会 期  2021年10月19日㈫~2021年12月19日㈰
      
■観覧料  入館料(大人520円他)でご覧いただけます。
      ※クーポン等が適用となる場合がございます。詳しくは《こちらより》ご確認ください。
      ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況などにより

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今週からの◆赤岡絵金芝居絵屏風お披露目展2021では
「伊達競阿国戯場 累」を展示いたします。

絵金の最高傑作とも言われる本作。
迫力満点の構図はさすがとしか言いようがありません。
本格修理を終えて帰ってきたホンモノが見られるこの機会をお見逃しなく。



★あらすじ★
下総羽生村に伝わる醜女累の怪異な因縁話を伊達騒動に結びつけて劇化している。
足利家お抱えの相撲取り絹川谷蔵は理由あって百姓与左衛門となって主家の息女歌方姫を助けるのに必要な金の調達に苦しむ。女房累は夫のために我が身を廓に売ろうとしたが、その顔は与左衛門に殺された姉高尾の怨念により醜く変わり果てていた。さらに累は姫と夫の仲を誤解して嫉妬に狂い、絹川堤で与左衛門に殺される。




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◆赤岡絵金芝居絵屏風お披露目展2021
期間:令和3年 8月3日㈫~9月26日㈰ → 10月17日㈰まで

▼スケジュール変更内容

 8/3(火)-8/9(月振休)

  花上野誉石碑 志度寺(本町一区)
8/11(水)-8/15(日)
  浮世柄比翼稲妻 鈴ヶ森(本町一区)
8/17(火)-8/22(日)
  花衣いろは縁起 鷲の段(本町二区)


8/24(火)-8/29(日)  ←臨時休館により展示を9/28(火)-10/3(日)に延期

  伊達競阿国戯場 累(本町二区)
8/31(火)-9/5(日)  ←臨時休館により展示を10/5(火)-10/10(日)に延期
  東山桜荘子 佐倉宗吾子別れ(本町二区)
9/7(火)-9/12(日)  ←臨時休館により展示を10/12(火)-10/17(日)に延期
  播州皿屋敷 鉄山下屋敷(横町二区)


9/14(火)-9/20(月祝)
  菅原伝授手習鑑 寺子屋(本町二区)
9/22(水)-9/26(日)
  木下蔭狭間合戦 石川五右衛門(本町二区)



新型ウイルスの流行に歯止めが掛らぬ中で迎えたGW
「遠出するのもナア~」と躊躇われている方も沢山居られると思います
そういう時こそ、
すっといけて、すっともんて来れる町の美術館や資料館にキブン転換に行かれるのはいかがでしょうか?
長期間にわたり、臨時休館・展示内容の変更を行って参りましたが、
皆様のご協力もあり、無事館内の一部改修工事は終了。通常通りの開館に戻ります。

長らく展示を休止致しておりました「蔵の穴」展示4/30(金)より再開です!

蔵の穴


 夏の神祭と絵金祭を除いては、めったに見られない絵金さんの芝居絵屏風のホンモノが
 こっそり覗き穴を通して見れられる絵金蔵のメイブツ展示が帰って来ます!

第2展示室「蔵の穴」


 大人1人:520円
 高校生1人:300円
 小・中学生1人:150円


 でご覧頂けます!
 「龍馬パスポート」も協賛中です!

 検温、換気、定期消毒、マスクの着用などコロナ感染対策もしっかりと行っております!
 赤岡の町歩きにも是非、お気軽にお越しください!

今年の11月は暖かい日が多く過ごしやすい日が続きましたね。
今年は寒くなりそうとの話を聞いていたのでなんだか不思議に感じています。


さて!絵金蔵では12月1日㈫より
新たな展示「幸せギューッとお正月」を開催いたします!



2021お正月タイトル_page-0001




令和3年は「丑年」
古来より人間と生活の一部をともにしてきた「牛」は多くの絵師たちが描いてきたモチーフです。

令和2年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大という、世界規模での災厄にみまわれ
社会的な不安が高まった1年でした。
そのような中で、人と人とのつながりや日常の小さな幸せがいかに大切か
考えなおすきっかけとなった1年でもあったのではないかと思います。

この度の展示では十二支にちなみ、幸多い一年の始まりを願って
絵金の描いたどこかユーモラスな牛たちを紹介する展示となっております。



例年、第二展示室のガラスケースにて展示を行っていたお正月関連の展示ですが、
館内の一部改修工事を予定しているために、土間ホールでのミニ企画となります。  映像ホールでの展示に変更いたしました。


※会期中、改修工事に伴う【臨時休館または展示内容の一部変更】を予定しております。
詳しくは《絵金蔵ホームページトップ》よりご確認ください。


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■タイトル 幸せギューッとお正月

■会 期  12月1日(火)~2021年2月中旬頃(予定)2021年2月7日(日)
       ※会期中の臨時休館あり。詳しくは絵金蔵ホームページトップをご覧ください

■観覧料  入館料(大人520円他)でご覧いただけます。

「仙台藩を治めていた伊達家の人間のお墓が、遠く離れた高知の五台山にある」

という情報をご存知でしょうか?


お墓の主は伊達兵部宗勝
NHK大河ドラマ「樅ノ木は残ったでは原田甲斐の敵方として描かれていたので、
ご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。
では一体、なぜその兵部の墓が仙台から遠く離れた高知にあるのでしょう。

実はこの兵部、遊郭通いなどの理由で隠居させられた仙台藩主伊達綱宗の叔父にあたります。
綱宗の隠居を機に、兵部は奉行の原田甲斐宗輔らと結んで藩政を自由にしますが、
それを幕府に訴えた伊達安芸宗重を甲斐が殺してしまい、
その連帯責任を取らされ、土佐藩山内家預けとなってしまいました。

そのまま土佐で亡くなったため、五台山にお墓があるというのがことのあらまし。


そんな、郷里から遠く離れた土佐の地で眠る兵部のもとへ、
今回、伊達家のお家騒動を題材にした作品を紹介する
「伽羅先代萩 彩りゆたかな物語」の展示を企画するにあたり、
お墓参りとあわせて、実際に行ってまいりました。

もし、行ってみたいという方がいらっしゃったときのために
簡単に道順を書いておくので、よかったらご参考になさってください!

ちょっとした登山だったので、気を付けて登ってください。


「登るコース」と「降りるコース」があるので、
2パターン記載しておきます!

①登るコース
国分川を横切る青柳橋の橋のたもとに
五台山の入り口があります。
そこから少し登ると「伊達兵部墓」の看板があります。
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その看板に沿って
階段を上っていきます。
足元が滑りやすいので、どうぞご注意ください。
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写真のようにしばらく道なりに進むと木々の間からお墓が見えてきます。
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②降りるコース

五台山公園駐車場をスタートとします。
駐車場から西の方に進むと山道の入り口があり、
そちらにも「伊達兵部の墓」と表記があります。
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その表記通りに道なりに進むと広場に突き当たります。
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さらに進むとお墓に到着できます。



どちらもほぼ同じ距離なので、
行ってみたい方は
お好きな方からスタートしてみてください




天高く馬肥ゆる秋、皆様いかがお過ごしでしょうか?

絵金蔵は本日より 
「伽羅先代萩 彩りゆたかな物語」
をスタートします。
会 期  20201013日(火)~11月末頃※終了日は予定、決まり次第更新いたします。


「伽羅先代萩」とは、
伊達家のお家騒動を題材とした
歌舞伎や浄瑠璃の演目のことで、現在も大変人気があります。

赤岡に残っている23点の芝居絵屏風の中にも「伽羅先代萩」を題材にしたものがありますが
今回展示しているのはこの演目が薄い和紙に描かれた作品です!

当館収蔵の多くの白描とは異なり、
裏打ちされていないために触れるのも緊張してしまうほど薄い和紙のまま。
大きく破れたりボロボロになっていない作品たちをみると
これまで大切にされてきたその背景が窺えます。



伽羅先代萩 展示

 

作品自体は白黒ながら、個性豊かな登場人物や多彩な場面は
私たちを鮮やかなお芝居の世界へ導びきます。

本作は各段で様々な場面が描かれており、まるで紙芝居のよう。

中には現在はほとんど目にしない場面も残されています。

伽羅先代萩2

演劇史においても大変貴重ではないかと自負しておりますので、

どうぞ「芸術の秋」でもあるこの季節にご覧くださいませ!

 

■会 期  20201013日(火)~11月末頃

      ※終了日は予定、決まり次第更新いたします。

■観覧料  入館料(大人520円他)でご覧いただけます。

来週から新しい展示がスタートします!

手習い展タイトル_page-0001


絵金が残した白描の中には、芝居絵の下絵や役者絵に加え、
伝説上の人物や様々な動植物を描いたものが数多くみられます。
これらの白描は絵金の習作として、
また弟子の多かった絵金は彼らの手本として描いたとも考えられており、
北斎漫画を代表とする絵手本などを倣ったものや
実際に絵金がその目で見た動植物を描いたものも含まれるでしょう。

習いをして倣い、日々修行を積み重ねることで育まれた
表現力を感じられる「白描」を展覧します。


■会 期  2020年8月4日(火)~10月11日(日)
■観覧料  入館料(大人520円他)でご覧いただけます。


そして今回、
ほぼ同時期に高知県立美術館さんといの町紙の博物館さんでも
「白描」をご覧になることができます!
٩(ˊᗜˋ*)و 

一度にこのようにたくさんの白描を県内各地で
展示することはほとんどありません!

夏休みのお出かけテーマは
白描の夏、高知の夏」にしてみませんかっ!?

■企画展「浦上コレクション  北斎漫画」内
 高知会場限定特集展示「絵金と絵手本」(8月10日(月)~9月27日(日))
 会場:高知県立美術館



■特別展「吉川染工房の仕事と絵金展」(8月7日(金)~9月6日(日))
 会場:いの町紙の博物館 2階



(2020年7月21日現在の情報です)
※状況により変更となる場合有、ご注意ください。

猛暑が続いたと思ったら、台風が来たりと、

大変な日が続いていますが、
絵金蔵では、すでに静かな秋の気配を感じることができます

 秋展示

今回、「秋の訪れ —小襖と印章—」と題して

おどろおどろしい大胆な作品ではなく、

秋の風景をかいた小襖、

季節を感じる白描(墨線のみで描かれた絵画で、淡彩を加えたものや下絵、粉本や素描など)

さらには印章(作品にサインとともに押すハンコ)といった繊細な、

あるいは秋らしい作品を展示いたします。

絵金のもつイメージとは一味違う、絵金のもうひとつの魅力をお楽しみください。

 

【会期】201986日(火)~ 1014日(月祝)

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