今年度も当館収蔵の芝居絵屏風の本格的な保存修理を一年間かけて行っています。

【2020年度修理作品はこちら】
・浮世塚比翼稲妻 鈴ヶ森(本町一区所蔵)
・花上野誉石碑 志度寺(本町一区所蔵)
・菅原伝授手習鑑 寺子屋(本町二区所蔵)
・木下蔭狭間合戦 石川五右衛門(本町二区所蔵)

2020修理作品


クリーニングの工程では、
汚れを吸着させた紙の様子から、長年に渡る汚れの蓄積が一目瞭然。

本紙に水分を与えることにより、
下に敷いた吸着紙へ土埃や粉塵などの汚れが移り、
ほとんど全面が汚れを抱えていたことがうかがえます。

▼湿式クリーニング後の様子
04湿式クリーニング(寺子屋右隻)_(11)


本物の作品を通りの軒先に並べて祭りを彩る絵金文化を守ることを目指しながらも、
そのリスクを目の当たりにする機会でもあったこの写真。

この文化を後世へ伝えるためには、定期的な調査や修理が必要不可欠であり、
リスクをもってでも夕闇の町を絵金の芝居絵屏風が鮮やかに彩る情景を残したいと願う、
絵金とともに生きてきた赤岡の人々の想いを繋いでいかなければならない、と
気を引き締める一助となりました。


一年間に渡る修理工程は、
《絵金芝居絵屏風本格修理のご報告(全5回)》
をご覧ください。

・第1回:損傷状況の確認、解体前の剥落止め 《PDF
・第2回:屏風装の解体(解装)、汚れの除去(ドライ)《PDF
・第3回:汚れの除去(湿式)、旧裏打紙の除去《PDF
・第4回:下貼(屏風下地の制作)《PDF
・第5回:表装と仕上げ《PDF

-------------------------------------------------------------------

本事業は高知県および香南市の補助事業であり、
以下の助成を受けて実施中です。

◆(公財)朝日新聞文化財団
 https://www.asahizaidan.or.jp/

◆(公財)出光文化福祉財団
 http://www.sif.or.jp/

◆(公財)文化財保護・芸術研究助成財団
 http://www.bunkazai.or.jp/


長期間に及ぶ自粛生活を終え、皆様いかがお過ごしでしょうか?
少しづつではありますが生活のリズムを取り戻されていることかと思います。

絵金蔵は5月19日より営業を再開し、新たな展示
絵金蔵15周年記念企画その3田辺寿男没後10年写真展 追憶の赤岡 絵金の町
6月2日㈫よりスタートいたしました

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、
予定日よりも遅れましたが、
6月1日に絵金芝居絵屏風の本格修理 にむけて
作品が4点絵金蔵より搬出されました
※本格修理とは…屏風装の解体を含む大規模な保存修理のことです。

昨年度より始まった赤岡に残る芝居絵屏風の本格修理。
県外にも類を見ない独特の絵金文化を後世に残していくため、
多くの方々からの支援・ご寄付によりこの本格修理を実現することができました。
ご協力いただいたすべてのみなさまに心より御礼申し上げます。

2年目に当たる今年は以下4作品が修理業者様の元へと向かいます。

・花上野誉石碑 志度寺     (本町1区所蔵)

・浮世塚比翼稲妻 鈴ヶ森    (本町1区所蔵)

・菅原伝授手習鑑 寺子屋    (本町2区所蔵)

・木下陰狭間合戦 石川五右衛門 (本町2区所蔵)


これから1年間かけ、国内でもトップクラスの技術を持つ修理のプロの皆様により
この4点は洗浄したり剥がしたりと様々な処置が施されます。
屏風絵ってこんな構造になってるんだと驚かされること間違いなしの修理内容は
こちらのページよりご覧ください。
昨年の修理の様子をまとめた蔵通信番外編を掲載しております。

修理を終え綺麗になった姿をみなさまにお披露目できる日が楽しみです。

DSC_5828
▲作品を運び出す前のチェック

DSC_5836
▲美術品を扱う専用車両に乗っていざ出発!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして、平成31年度に修理を終えた以下4点

・花衣いろは縁起 鷲の段    (本町2区所蔵)

・伊達競阿国戯場 累      (本町2区所蔵)

・東山桜荘子 佐倉宗吾子別れ  (本町2区所蔵)

・播州皿屋敷 鉄山下屋敷    (横町2区所蔵)

こちらも開催が延期となっておりましたが、本日6月2日より東京でスタートする
展覧会「奇才 江戸絵画の冒険者たち」にて初お披露目となります!
会場は江戸東京博物館です!

チケット情報や詳細はこちら 出展作品詳細はこちら

奇才チラシ裏

全国より集めた35人の奇才絵師たちの作品を一堂に集めた本展。
絵金の作品がメインビジュアルにも使われています!感激

山口県立美術館
【会期】2020年7月7日(火)~8月30日(日)
【主催】山口県立美術館、読売新聞社

あべのハルカス美術館
【会期】2020年9月12日(土)~11月8日(日)
【主催】あべのハルカス美術館、読売新聞社


上記会場にも巡回いたしますので、
皆様是非足をお運びください!!



絵金蔵では引き続きブログ等で経過をお伝えしてまいりますので
暖かい目で見守っていただきますようどうぞよろしくお願いいたします。








寄付のお願い
昨年度は多くの方々から寄付金をいただきましたが、
18隻全てとなるとまだまだ資金が不足していおります。

つきましては、土佐独特の絵画作品である
絵金の芝居絵屏風の安全な保存のため
また伝統ある土佐の絵金文化を後世へ伝えていくため、

引き続きどうぞ温かいご支援を賜りますよう、
赤岡絵金屏風保存会や絵金蔵、並びに関係者一同、
心よりお願い申し上げます。

4月にはいり、新生活を迎えられた方も多いのではないでしょうか?


さて、絵金蔵でも芝居絵屏風たちが新たな局面を迎えました!

先日4月15日に絵金芝居絵屏風の本格修理 にむけて
作品が4点絵金蔵より搬出されました。
※本格修理とは…屏風装の解体を含む大規模な保存修理のことです。


これから専門の業者の方によって、作品の本格的な修理が行われます。

屏風絵の所蔵者の皆さんの長年の願いであった本格修理。
絵金蔵関係者のみならず、赤岡町内の皆さま、役所の方々、寄付をくださった方々。
様々な方のおかげでついにこの日を迎えることができましたことを深く感謝いたします。



搬出の数日前には雨の予報も出ておりましたが、
さすがの絵金パワー!
前日に大量の雨を降らした雨雲もすっかり消え失せ、お天道様が見守る中、
作品たちが専門業者の方によって運び出されました

これから4年かけ、順番に18点の屏風絵の修理が行われていきます。
少しずつではありますがブログ等で経過をお伝えしてまいりますので
暖かい目で見守っていただきますようどうぞよろしくお願いいたします。




▼搬出風景

絵金芝居絵屏風 本格修理出発


寄付のお願い
昨年度は多くの方々から寄付金をいただきましたが、
18隻全てとなるとまだまだ資金が不足していおります。

つきましては、土佐独特の絵画作品である
絵金の芝居絵屏風の安全な保存のため
また伝統ある土佐の絵金文化を後世へ伝えていくため、

引き続きどうぞ温かいご支援を賜りますよう、
赤岡絵金屏風保存会や絵金蔵、並びに関係者一同、
心よりお願い申し上げます。

ページ上部へ