今年度も当館収蔵の芝居絵屏風の本格的な保存修理を一年間かけて行っています。
【2020年度修理作品はこちら】
・浮世塚比翼稲妻 鈴ヶ森(本町一区所蔵)
・花上野誉石碑 志度寺(本町一区所蔵)
・菅原伝授手習鑑 寺子屋(本町二区所蔵)
・木下蔭狭間合戦 石川五右衛門(本町二区所蔵)
クリーニングの工程では、
汚れを吸着させた紙の様子から、長年に渡る汚れの蓄積が一目瞭然。
本紙に水分を与えることにより、
下に敷いた吸着紙へ土埃や粉塵などの汚れが移り、
ほとんど全面が汚れを抱えていたことがうかがえます。
▼湿式クリーニング後の様子
本物の作品を通りの軒先に並べて祭りを彩る絵金文化を守ることを目指しながらも、
そのリスクを目の当たりにする機会でもあったこの写真。
この文化を後世へ伝えるためには、定期的な調査や修理が必要不可欠であり、
リスクをもってでも夕闇の町を絵金の芝居絵屏風が鮮やかに彩る情景を残したいと願う、
絵金とともに生きてきた赤岡の人々の想いを繋いでいかなければならない、と
気を引き締める一助となりました。
一年間に渡る修理工程は、
《絵金芝居絵屏風本格修理のご報告(全5回)》
をご覧ください。
・第1回:損傷状況の確認、解体前の剥落止め 《PDF》
・第2回:屏風装の解体(解装)、汚れの除去(ドライ)《PDF》
・第3回:汚れの除去(湿式)、旧裏打紙の除去《PDF》
・第4回:下貼(屏風下地の制作)《PDF》
・第5回:表装と仕上げ《PDF》
クリーニングの工程では、
汚れを吸着させた紙の様子から、長年に渡る汚れの蓄積が一目瞭然。
本紙に水分を与えることにより、
下に敷いた吸着紙へ土埃や粉塵などの汚れが移り、
ほとんど全面が汚れを抱えていたことがうかがえます。
▼湿式クリーニング後の様子
本物の作品を通りの軒先に並べて祭りを彩る絵金文化を守ることを目指しながらも、
そのリスクを目の当たりにする機会でもあったこの写真。
この文化を後世へ伝えるためには、定期的な調査や修理が必要不可欠であり、
リスクをもってでも夕闇の町を絵金の芝居絵屏風が鮮やかに彩る情景を残したいと願う、
絵金とともに生きてきた赤岡の人々の想いを繋いでいかなければならない、と
気を引き締める一助となりました。
一年間に渡る修理工程は、
《絵金芝居絵屏風本格修理のご報告(全5回)》
をご覧ください。
・第1回:損傷状況の確認、解体前の剥落止め 《PDF》
・第2回:屏風装の解体(解装)、汚れの除去(ドライ)《PDF》
・第3回:汚れの除去(湿式)、旧裏打紙の除去《PDF》
・第4回:下貼(屏風下地の制作)《PDF》
・第5回:表装と仕上げ《PDF》
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本事業は高知県および香南市の補助事業であり、
以下の助成を受けて実施中です。
◆(公財)朝日新聞文化財団
https://www.asahizaidan.or.jp/
◆(公財)出光文化福祉財団
http://www.sif.or.jp/
◆(公財)文化財保護・芸術研究助成財団
http://www.bunkazai.or.jp/
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