長期間に及ぶ自粛生活を終え、皆様いかがお過ごしでしょうか?
少しづつではありますが生活のリズムを取り戻されていることかと思います。

絵金蔵は5月19日より営業を再開し、新たな展示
絵金蔵15周年記念企画その3田辺寿男没後10年写真展 追憶の赤岡 絵金の町
6月2日㈫よりスタートいたしました

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さて、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、
予定日よりも遅れましたが、
6月1日に絵金芝居絵屏風の本格修理 にむけて
作品が4点絵金蔵より搬出されました
※本格修理とは…屏風装の解体を含む大規模な保存修理のことです。

昨年度より始まった赤岡に残る芝居絵屏風の本格修理。
県外にも類を見ない独特の絵金文化を後世に残していくため、
多くの方々からの支援・ご寄付によりこの本格修理を実現することができました。
ご協力いただいたすべてのみなさまに心より御礼申し上げます。

2年目に当たる今年は以下4作品が修理業者様の元へと向かいます。

・花上野誉石碑 志度寺     (本町1区所蔵)

・浮世塚比翼稲妻 鈴ヶ森    (本町1区所蔵)

・菅原伝授手習鑑 寺子屋    (本町2区所蔵)

・木下陰狭間合戦 石川五右衛門 (本町2区所蔵)


これから1年間かけ、国内でもトップクラスの技術を持つ修理のプロの皆様により
この4点は洗浄したり剥がしたりと様々な処置が施されます。
屏風絵ってこんな構造になってるんだと驚かされること間違いなしの修理内容は
こちらのページよりご覧ください。
昨年の修理の様子をまとめた蔵通信番外編を掲載しております。

修理を終え綺麗になった姿をみなさまにお披露目できる日が楽しみです。

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▲作品を運び出す前のチェック

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▲美術品を扱う専用車両に乗っていざ出発!


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そして、平成31年度に修理を終えた以下4点

・花衣いろは縁起 鷲の段    (本町2区所蔵)

・伊達競阿国戯場 累      (本町2区所蔵)

・東山桜荘子 佐倉宗吾子別れ  (本町2区所蔵)

・播州皿屋敷 鉄山下屋敷    (横町2区所蔵)

こちらも開催が延期となっておりましたが、本日6月2日より東京でスタートする
展覧会「奇才 江戸絵画の冒険者たち」にて初お披露目となります!
会場は江戸東京博物館です!

チケット情報や詳細はこちら 出展作品詳細はこちら

奇才チラシ裏

全国より集めた35人の奇才絵師たちの作品を一堂に集めた本展。
絵金の作品がメインビジュアルにも使われています!感激

山口県立美術館
【会期】2020年7月7日(火)~8月30日(日)
【主催】山口県立美術館、読売新聞社

あべのハルカス美術館
【会期】2020年9月12日(土)~11月8日(日)
【主催】あべのハルカス美術館、読売新聞社


上記会場にも巡回いたしますので、
皆様是非足をお運びください!!



絵金蔵では引き続きブログ等で経過をお伝えしてまいりますので
暖かい目で見守っていただきますようどうぞよろしくお願いいたします。








寄付のお願い
昨年度は多くの方々から寄付金をいただきましたが、
18隻全てとなるとまだまだ資金が不足していおります。

つきましては、土佐独特の絵画作品である
絵金の芝居絵屏風の安全な保存のため
また伝統ある土佐の絵金文化を後世へ伝えていくため、

引き続きどうぞ温かいご支援を賜りますよう、
赤岡絵金屏風保存会や絵金蔵、並びに関係者一同、
心よりお願い申し上げます。