6月に絵金蔵にご来館くださった方で、
下記のお忘れ物に心当たりのある方は、
絵金蔵までお問い合わせください。

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 帽子
【6月4日(金) 発見場所:絵金蔵 2F映像ホール】

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 ハンドタオル
【6月15日(火) 発見場所:絵金蔵 女子トイレ(館外)】

 夏場は、帽子・タオルともに
外出時の必需品ですね。

 これからますます暑くなっていきますが、
置き忘れなどにはどうぞご注意ください。

高知県立美術館の学芸員の方からご連絡があり、



集英社の『エクラ』という女性誌に、
現在発売中の8月号に絵金のことが紹介されているそうです。

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巻末近くの「eclatフォーラム」というコーナー内、
美術史家・山下裕二先生の「この一点への旅」という
全国の地方美術館を紹介する連載がありますが、

8月号では、絵金と絵金作品収蔵館のひとつである
高知県立美術館についてとりあげられているそうです。

ご興味のある方は、ぜひご覧くださいませ…

7月17・18日の絵金祭りには、
高知県外からもたくさんのお客様がお越し下さいます。

そんな方々から、よく
「この旅行中に、赤岡の作品以外の作品も見たい」と言われますので、

今回は、絵金祭りのタイミングに
芝居絵屏風を見られるスポットをご紹介…。


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絵金蔵の近くの龍馬歴史館には、
絵金と世界の偉人館」というコーナーがあり、
そこに、かつて近隣地区の夏祭りで飾られていた
芝居絵屏風が常設展示されています。



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また、高知県立美術館では、
7月6日~9月12日の各地の夏祭り期間に合わせ、
館蔵の「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ」と
「東山桜荘子(ひがしやまさくらそうし)」が展示されます。
(高知県立美術館 第1展示室 マルク・シャガール展内)

この「伊達娘恋緋鹿子」は、
今年の絵金祭りで、「伽羅先代萩」とともに、
絵金歌舞伎の上演演目となりますので、
機会がございましたら、ぜひご覧くださいね。



もうすぐ絵金祭り。
赤岡町は絵金祭りの準備でマイマイしています。

さて、皆さん『Discover Japan』という雑誌はご存じですか?
“日本の魅力、再発見”をキャッチフレーズに、
素敵な企画と素敵な写真が満載の雑誌です。

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Discover Japanブログはコチラ

この雑誌は奇数月6日に発売されるのですが、
今度の7月に発売される2010年8月号に
絵金の芝居絵と絵金祭りが紹介されます。

紹介されるコーナーは、
歌舞伎ソムリエ・おくだ健太郎さんの連載
「歌舞伎でめぐるニッポン」。

歌舞伎座などでイヤホンガイドも担当されているおくだ氏のコーナーで、
雑誌発売時期に公演している歌舞伎の演目に合わせ、
ニッポン全国の名所・旧跡など歌舞伎ゆかりの地を
歌舞伎のストーリーをベースにして紹介していますが、
今回はちょっと趣向を変えて、絵金のこと、絵金祭りのことが紹介されます。

ちょうど今年の絵金祭りに上演される歌舞伎の演目
「伽羅先代萩」を取り上げて下さっています。
おくだ氏は、去年の須留田八幡宮の宵宮の時にお越しくださいました。


歌舞伎のストーリーは、難しく思われがちで、
絵金の絵をご覧になった方の中にも、難解に思えるストーリーに
二の足を踏んでいる方がいらっしゃるのではないでしょうか。

おくだ氏の文章は、わかりやすく、とっても親しみやすいので、
絵金の描いた芝居の世界に一歩踏み込む機会になればと思います。

本屋さんで見つけたら、ぜひご覧くださいね。





 
 今年の絵金祭りのメインとなる芝居絵屏風及び、
絵金歌舞伎の上演演目は、赤岡町本町ニ区所蔵の
伽羅先代萩 御殿(めいぼくせんだいはぎ ごてん)』です。

 奈河亀輔(ながわかめすけ)の作となる歌舞伎狂言
『伽羅先代萩』は、江戸時代の仙台伊達家に実際に起こった
お家騒動を題材に、時代を鎌倉時代に置き換えて描かれたものです。


【あらすじ】
 お家乗っ取りをたくらむ仁木弾正(にっきだんじょう)一味に
そそのかされ、放蕩三昧の末に隠居させられた大名足利頼兼の子、
幼君鶴喜代(つるきよ)は、仁木一味に命を狙われる身。

 忠義の乳母政岡(まさおか)は毒殺をおそれ、鶴喜代を
病と称し男性から遠ざけ、自ら食事を作り、息子の千松(せんまつ)
に鶴喜代の身辺を警護させます。食事は日に一度きり、幼い鶴千代
と千松は空腹に必死で耐える日々を過ごしています。

 ある日、管領山名宗全の奥方栄御前(さかえごぜん)が、仁木の
妹八汐(やしお)とともに見舞いに訪れます。将軍下賜と偽り、
毒入りの菓子を鶴千代に勧める栄御前もまた、仁木の一味。

 鶴喜代が菓子を口にしようとするその瞬間、千松が毒味
と叫び割り込んで菓子を食べ、毒殺発覚を防ごうとする
八汐の手により惨殺されます。


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【見どころ】
 絵金の屏風絵『伽羅先代萩 御殿』は、鶴喜代が栄御前
の持参した菓子を今まさに食べようとしている場面です。

 この絵の見どころは、悲劇の前の一瞬、“今まさに”の
緊迫感を描いているところにあります。

 画面の遠近感を利用しながら、政岡、栄御前(侍従二人)、
八汐、千松の目線が全て菓子を口に運ぶ鶴千代に向けられており、
絵を見る私達の視線も同じように鶴喜代に向くよう構成されています。

 必死の形相で鶴喜代の手を押さえる政岡、毒殺の瞬間を見届けよう
と目を見開きつつ思わず扇子を手から落とす栄御前、不気味に微笑む
八汐の着物は髑髏柄、衝立の蔭から飛び出す構えの千松、鶴喜代を取
り巻く人物それぞれの心中も、表情や動作、小道具などから読み取れ
るよう描かれています。


7月17()・18(の絵金祭りで、
蝋燭の灯りに映える実物の『伽羅先代萩 御殿』の迫力を
ぜひご鑑賞ください。

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